大阪府曽根崎署が薬袋に詐欺被害防止イラスト載せる

 大阪府曽根崎署が薬袋に詐欺被害防止イラスト載せる特殊詐欺被害に遭いやすい高齢者やその家族に対する効果的な注意喚起のため、大阪府曽根崎署は、薬局利用者が受け取る薬袋の裏面の余白部分に、防犯イラストを描く取組みを始めた。薬袋の仕様や規則により載せられない場合は、イラスト入りの啓発チラシを同封している。

同署では、高齢者やその家族が多く集まる場所として街の薬局に着目。大阪市北区薬剤師会の承諾のもと、調剤の待ち時間を利用して、高齢者などへのミニ防犯教室を実施してきた。一昨年9月ころから続けてきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、対面での実施が困難な状況に。その代替手段として、漫画家志望だった署員が、鷺(サギ)をモチーフとしたイラストのデザインを考案した。「サギ電話にだまされないで!!」「不審な電話はすぐに切って警察へ連絡を!」との言葉も添え(写真)、被害に遭わないよう呼び掛けている。

曽根崎防犯協会の協力で薬袋(A5判、B5判)500袋、チラシ(縦8.5センチ×横12センチ)7,500枚が作製され、管内の薬局11店舗に配布された。受け取った来店者は「そんなに被害があるんですか。いつも使う薬袋なので、よく見て詐欺には注意するようにします」と話していた。