長崎県対馬北署が認知症高齢者の声掛け訓練に協力
長崎県対馬北署は対馬市主催の認知症高齢者声掛け訓練に協力し、署員が通信指令役となり、警察に通報する際のポイントなどを指導した(写真)。
市主催の訓練は5回目となるが、同署管内での開催は今回が初めて。79人が参加した大々的な訓練で、参加者はいくつかのグループに分かれ、認知症高齢者役のスタッフに声を掛け、警察へ通報する要領を学んだ。なかにはスタッフよりも高齢の参加者もおり、通報時に「住所も名前も言えないお兄さんがいる」と話すなど、笑いの絶えない、和やかな雰囲気のなかでの訓練となった。
同署管内は高齢化率が42%と、県下でも高い数値で推移している。市民らが高齢者への声掛けや警察への通報要領を経験したことで、同署は「地域全体で高齢者の安全・安心に関する機運を高めるものになる」と期待している。