長野県警察学校で外国人能力向上の教養を実施
急増する訪日外国人に的確に対応するため、長野県警本部教養課と県警察学校は初任科生29人の外国人対応能力を高めるための教養を実施した。
教養では、県国際交流員のアメリカ人と韓国人が、各国の文化や風習をはじめ、警察官の対応の違いなどをパワーポイントを使って説明。また、教養課通訳センター室員が外国人との円滑なコミュニケーションを図るための「やさしい日本語」「コミュニケーション支援ボード」「通訳ガイドブック」「コールセンター」の各種資材の活用方法について教養した。
県国際交流員のアメリカ人を講師とした英会話では、地理案内や遺失拾得、交通指導取締り、交通事故、被害届、職務質問など、現場に即した英会話を学習。「日本語を理解できない外国人役が交番に訪れた」としたロールプレイング方式の実戦的訓練も行われ、学生はコミュニケーション支援ボード、通訳ガイドブック、コールセンターの電話通訳を駆使して果敢に想定に挑んだ(写真)。