和歌山県警が少年立ち直り支援で高野山町石道の道普請

和歌山県警による「少年の立ち直り支援活動」の一環で非行歴等がある少年たちが、大学生ボランティアの学生サポーターや少年補導員と、世界遺産「高野山町石道」の修復活動に取り組んだ。

参加した少年6人は、県観光振興課世界遺産班職員の説明を受け、約1200年前に開創した高野山の歴史を体感。県世界遺産センター職員から方法を教わり、少年たちは修復用の土約1トンを土のうに小分けし、その土のうを背負って急な坂道を何度も上り下り。参詣道の傷んだ箇所に土を運び、奈良時代から伝わる「たこ」と呼ばれる道具を使って土を固めた。修復が終わると、参加者から自然と拍手と歓声が沸き起こった。

作業場所までの歩行中には、学生サポーターらと日ごろの悩みや将来の夢について語った少年たち。活動を終え「土を運ぶのは結構きつかったけど、土を固める作業はおもしろかった。みんなで協力して楽しくできた」と、満足そうな表情を浮かべていた。