署長モデルのチラシを路面電車に掲示 長崎県浦上署の詐欺防止対策

署長モデルのチラシを路面電車に掲示 長崎県浦上署の詐欺防止対策急増するSNS型投資・ロマンス詐欺の被害に歯止めをかけるため、長崎県浦上署は9月から、長崎市内を走る路面電車の車両等に、下田健一署長自らが広告塔を務めた啓発チラシを掲示している。期間は11月末までの3カ月間。

路面電車を運行する長崎電気軌道(株)の全面協力で実現した取り組みで、電車68両と管内の電停13カ所に掲示されている。チラシは、腕組みをする下田署長が鋭い眼光で「詐欺は許さない!!」と呼びかけ、投資・ロマンス詐欺の手口もイラストで描かれるなど、インパクト十分なデザインに仕上がっている(写真)。

同署管内では今年7月までに29件、約1億4,200万円の詐欺被害が発生。件数・被害額ともに昨年同時期より倍増しており、下田署長は「長崎の足である電車に貼る意味は非常に大きい。このチラシを思い出してもらい、1件でも詐欺被害が減れば」と期待を寄せている。