投資詐欺に注意を ポンジ・スキームの手口を漫画で紹介

投資詐欺に注意を ポンジ・スキームの手口を漫画で紹介長崎県西海署は投資詐欺の9割を占めるといわれる「ポンジ・スキーム」の手口を紹介する啓発漫画を制作し(写真)、行政の公式LINEや地元紙などで周知している。県警ホームページの署からのお知らせのコーナーにも掲載しており、同署は「ここは騙されたと思って一読してほしい」と呼びかけている。

ポンジ・スキームとは、運用実態がないにもかかわらず、高利回りを謳って資金を集める投資詐欺の一種。漫画では、犯人の鳥の「サギくん」が「ネギを10本預けたら毎月2本利息であげるよ。半年で2倍以上になるよ」と、マガモやカルガモたちを騙す。始めのうちは、配当金であるネギを支払うが、大勢の出資者(カモ)から多くのネギが集まった頃合いをみて、サギくんは「かかったなッ! カモがッ!」の捨てゼリフとともに行方をくらますといった内容だ。ポンジ・スキームの典型的な手口について、金銭をネギに置き換えて分かりやすく説明している。

近年は、投資ブームなども相まってSNS型投資詐欺の被害も急増。従来の注意喚起では「被害に歯止めがかからない」と考えた署員が、投資詐欺の根本を県民に知ってもらおうと、漫画での啓発を企画した。警察署協議会委員からも「これまでにない方法でおもしろい。県内に広がると良い」と好評を得ている。