受験生を痴漢から守れ 神奈川県警が鉄道事業者と啓発キャンペーン
1月13、14日に行われる「大学入学共通テスト」の試験会場に向かう受験生が、電車内で痴漢や盗撮の被害に遭わないようにしようと、神奈川県警は9日、横浜駅周辺で痴漢撲滅キャンペーンを開催した。横浜駅に乗り入れている鉄道事業者等と協力し、被害者に対する注意だけでなく、目撃者に「見て見ぬふりをしないで、気付いたらすぐに110番してほしい」と呼び掛けた(写真)。
数年前からX(旧ツイッター)等のSNSやネット掲示板で、試験に遅刻できない受験生を狙った痴漢行為をあおる卑劣な書き込みが相次いでいる。そのため、試験日の2日間、県警では電車内や駅構内、試験会場最寄り駅に警察官を重点配置するなど警戒を強化。鉄道事業者とも連携を図り、受験生が安心して試験に臨める環境を整える。
キャンペーンには、県警や県をはじめ、京浜急行や相鉄、東急、JR東日本等の鉄道6社、学生防犯ボランティア「シーガル隊」などが参加。「痴漢は絶対に許さない」と書かれた啓発チラシを配るとともに、ゲストに迎えたシンガーソングライターの彩ショルさんが、この日のために書き下ろした痴漢撲滅ソング「やめて」を歌い上げた。