神奈川県戸塚署が詐欺被害抑止対策の作文を中学生から募集

 神奈川県戸塚署が詐欺被害抑止対策の作文を中学生から募集神奈川県戸塚署は特殊詐欺被害抑止対策をテーマとした作文を横浜市立名瀬中学校から募り、署長と同校校長の連名で優秀作品者を表彰した(写真)。

昨年管内の被害総額が2億円を超え、オレオレ詐欺の発生も県内ワーストという状況から、同署が「警察が行う注意喚起や情報発信に限界があるのでは」「もっと地域に根ざした抑止対策がないのか」と考え、管内の中学生と連携することを考案。同校から職業講話の依頼があり、将来の職業の選択肢として警察官を選んだ生徒約40人(1・2年生)から詐欺防止のアイデアを募集した。自分たちが暮らす地域で詐欺被害が多発しており、問題意識を持ってもらうねらいもある。

優秀作品には7人の生徒が選ばれ、表彰状を授与した村上滋敏署長は「皆さんのような若い世代が地元の高齢者に対して情報を発信して、多発している特殊詐欺の抑止力になることを期待している」とあいさつ。今後の対策として「生徒が問題意識を持って作成した作文には警察が取り組むべき対策のヒントがある。被害防止につなげられるものがあれば、早々に実施していきたい」と話した。