風神雷神が不法投棄を警戒 高校生デザインの防犯イラストを大阪府西成署に掲示
大阪府西成署は、「防犯イラスト完成記念式」を開いた(写真)。西成区にある今宮工科高校でグラフィックデザイン等を学ぶ生徒に制作を依頼したもので、今後1年間、署内に掲示される。
作品は縦2.6m×横4mの大きさ。西成区で問題となっている「不法投棄の抑止」をテーマに、風神と雷神が不法投棄を行う犯人に目を光らせる姿を描いた。グラフィティアートの手法を取り入れた力強いデザインが特徴で、見る人に視覚的なインパクトを与えることで、来庁者や通行人の防犯意識を高めるねらいがあるという。制作に携わった生徒は「アートを通じて、地域の方々が防犯について考えるきっかけになればうれしい」と作品に込めた思いを語った。
式典には署長のほか、副署長、同校校長、教諭、生徒5人が出席。あいさつで、署長は「皆さんの熱意と技術が詰まった素晴らしい作品。防犯意識の向上につながることを期待する」と述べ、生徒らに謝意を伝えた。