茨城県警がニセ電話詐欺対策でNTT東の自動架電システムを導入 金融機関に一斉警戒
茨城県警はNTT東日本が開発した自動架電システム「シン・オートコール」を導入し、10月1日から新たなニセ電話詐欺対策に乗り出した(画像は概略図)。詐欺の予兆電話があった場合に発生地域の金融機関に一斉架電を行い、警戒強化を促す。
「シン・オートコール」では、事前に登録していた連絡先に一斉に電話をかけ、AIが自動音声で内容を読み上げる。
これまで県警では、予兆電話が多発した際は「予兆電話警戒警報」を発令し、複数の警察官が金融機関に警戒依頼の一斉架電等を行っていたが、多大な時間を要することから、ATM等の警戒や被疑者捕捉の活動に専念することが難しかったという。
こうした課題に対応するため、新システムで情報の伝達速度と効率性を向上させ、金融機関による被害の水際阻止と警察官による警戒力の強化につなげる。