福井県勝山署が地元銘菓の紙袋で詐欺防止を啓発

福井県勝山署が地元銘菓の紙袋で詐欺防止を啓発福井県勝山署は、有名銘菓「羽二重くるみ」を製造する「金花堂はや川」と連携した特殊詐欺被害対策として、標語入りのオリジナル紙袋を製作した(写真)。商品の販売時に配布する。

勝山高等学校芸術部に所属する生徒が、「手にした人が特殊詐欺に遭わないでほしい」という思いを込めてデザインを手がけた。紙袋には県警マスコットキャラクター「リュウピー」が大きくあしらわれているほか、「美味しい和菓子を通じて勝山の魅力を知ってほしい」というコンセプトの下、基調の色も定番の緑から弁天桜をイメージした赤に変更。さらに、頭文字に「わ・が・し」を入れた標語「悪い人の ガセ話や甘い話 信じないで」を漫画風のふきだしで囲むことで、勝山のシンボルとなっている「恐竜」が自ら注意喚起するように見せるなど、随所に遊び心を加えている。

同署と公的年金支給日の防犯広報等を行ってきた勝山市職域防犯協会の会長が発案し、同署が「はや川」に協力を依頼して、協議を重ねた末に実現した取組。同店の早川慶太社長によれば「従来の紙袋に標語のシールを貼るという案もあったが、手に取った方に『いつもと違う』と注目してもらうため、これまでと大きく違うデザインにした」という。紙袋は1万枚を用意し、今後、北陸新幹線福井駅内の土産店等でも使用する。土産などとして購入されることを通じて、全国の幅広い年代層への防犯効果が期待される。